イスラエルのスタートアップHealthymizeは、AI技術を利用した音声解析システムを開発し、患者の声から喘息や肺炎・COPD(慢性閉塞性肺疾患)などの呼吸器疾患を識別することに成功した。このシステムを使うことで、慢性呼吸器疾患を持つ患者の病状コントロールや急性増悪の把握などが可能となる。
イスラエルのウェブメディアNoCamelsの報道によると、このAIシステムは、患者の声から呼吸の強弱・咳・痰の発生量など、呼吸器の微細な変化を識別し、疾患の急性増悪など、早急な治療が必要な状況を捉えることができるという。Healthymizeは、「家庭での疾病管理・予防に、音声モニタリングを積極的に活用していきたい」としている。
AI技術の医療分野への応用、特に遠隔医療への活用は積極的に進んでおり、2022年までに640億ドルもの市場になると推算されている。InsightsCareによると、HealthymizeのCEOで医師のShady Hassan氏は、「患者の声は疾患モニタリングと診断において重要な生体指標となる」述べ、音声解析システムの果たす役割の大きさを強調したという。