Zion Market Researchは15日、ヘルスケア分野における拡張現実(AR)および仮想現実(VR)市場は、2025年までに51億1500万米ドルに成長するとの試算を公表した。これは2019年から2025年までの年平均成長率(CAGR)で、29.2%にあたる。
同社の報告によると、これらの成長は主として、ロボットを利用した外科手術、手術シミュレーション、その他医師のスキルトレーニング、患者教育、精神心理学的治療、疼痛管理、理学療法などで加速するという。また、導入が進むのは病院やクリニックなどの医療機関だけではなく、研究施設におけるエンドユーザーも着実に増加するとのこと。
VRの先進的な医療応用は過去にも紹介したが(過去記事)、AI技術の向上にも伴い、その利用の幅は一層広がっている。特に医療者のバーチャルトレーニング、標準治療への補完的利用には、AR・VRの導入ハードルの低さ・低侵襲性から期待も大きい。