米ボストンに所在するノースイースタン大学は先週、ヘルスケア領域における問題解決を目指した新しいAI研究所の設立を公表した。”Institute for Experiential Artificial Intelligence”と名付けられたこの組織に対し、大学は5000万ドル(約54億円)の予算割当を表明している。
ノースイースタン大学の公表によると、50名の同大教員や研究者が新組織での活動に取り組むほか、30名の新規雇用によって研究開発スタッフの充実を図るという。AIツールやソリューションの開発には、ヘルスケア産業・政府・NGOなどの各団体と協調した積極的な共同研究の推進を見込んでいる。
ノースイースタン大学学長であるJoseph Aoun氏は「AIの真の将来性は人の能力を置き換えることではなく、人類の活動を最適化することだ」と話し、特にヘルスケア領域におけるAI技術が人類繁栄の手段となり得ることを強調する。