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COVID-19感染をスクリーニングするオープンプラットフォームを公開へ

チュニジアが誇る高度科学研究機関であるINSATは、胸部単純レントゲン写真からCOVID-19感染をスクリーニングするオープンプラットフォームの開発を進めている。

The Jordan Timesは18日、本研究開発の進捗を紹介している。同種のスクリーニングツールは全く新しいものというわけではないが、ウェブベースの完全なオープンプラットフォームとして公開されるのは初めてとなる。数千に及ぶ正常所見画像および感染画像からニューラルネットワークをトレーニングしており、現状で画像単独からCOVID-19感染を90%の正確性で識別するとして、システムの信頼性を強調する。

INSATの研究チームは、本年3月中旬から本プラットフォーム開発に取りかかり、ドイツの研究開発機関GIZやイタリア医学放射線学会、米IBMなどのサポートを受ける。PCRを含めた専門検査リソースがひっ迫する各国の、前線を助けるサービスとしての期待が大きい。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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