Sirona Medical – Nines買収でAIプラットフォームの拡張へ

米カリフォルニア州サンフランシスコに本拠を置くSirona Medicalは、AIを含む放射線科向けアプリケーションを単一プラットフォーム上に統合したクラウドベースのオペレーティングシステムである「RadOS」を提供する。同社はこのほどNinesの買収を明らかにし、複数のFDA認可AIアルゴリズムをRadOSへ統合することに成功した。

Sirona Medicalが公表したところによると、今回の買収により、Ninesが保有する臨床データパイプライン、機械学習エンジン、AI搭載の放射線科ワークフロー管理・分析ツール、FDA認証済み医療機器2点、およびNinesの主要人材を獲得したという。FDA認証済み医療機器は肺結節の識別AIである「NinesMeasure™」、および頭蓋内出血等を検出し、緊急対応を要する重症患者を検出する「NinesAI™ Emergent Triage」の2点となる。これらはRadOSに統合され、サイロ化した放射線科アプリケーションをまとめる統一プラットフォームとして進化を遂げる。

Ninesの前CEOであるDavid Stavens氏は「過去数年間、Ninesは技術的な観点から多大な進歩を遂げた。我々のイノベーションがRadOSに統合され、Sirona Medicalの素晴らしいミッション、顧客、チームを加速させることができることを嬉しく思う」と述べている。なお、今回の買収額は明らかにされていない。主たる競合としてはAidocがあり、こちらも独自プラットフォームに複数の画像解析AIを取り込むことで拡張を続け、現在7つのFDA認証済みAIを提供している。

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1. 岡本 将輝
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員准教授など。専門はメディカルデータサイエンス。

2. 杉野 智啓
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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