分散型臨床試験のための技術開発とコンサルティングサービスを提供するTHREADはこのほど、Amazon Web Services(AWS)との新たな協業を発表した。AWSは、THREADプラットフォームの機能強化開発を支援し、臨床試験における高品質なデータ取得を介した「より迅速かつ効果的な臨床試験」の実現を目指す。
THREADの公表によると、同社はAWSプロフェッショナルサービスと連携し、高度な機械学習アーキテクチャとAIモデルの設計により、リアルタイムデータ捕捉やデータワークフローなどのプロセスを自動化する。これらは研究参加者のアクセスを改善するとともに、初期セットアップ時間を最大30%短縮することで、共同作成された臨床試験の開始能力を加速させる。また、研究参加者のデータ事前入力の際における非効率性の30%削減、および最大25%のコスト削減を達成し、データ取得の最適化とデータ検証の負担を大幅に低減することも目的の1つとしている。
AWSで、ヘルスケアおよびライフサイエンス部門を率いるDan Sheeran氏は「AWSが有する機械学習およびクラウド関連技術により、プロセスの自動化と非効率性の低減を実現し、臨床試験のモニタリングとサポートに取り組むTHREADを強力に支援することができる」と述べている。
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