オピオイドの過剰摂取は米国における主要な公衆衛生上の課題であり、2019年には約5万人が死亡している。過剰摂取のリスクを上昇させる高活性の合成オピオイドやその他の違法薬物が多数出現していること、また新型コロナウイルス感染症のパンデミックは、予防施策をさらに難しくしている。
米疾病予防管理センター(CDC)の研究チームは、2014年から2019年までの米国における「5つの過剰摂取関連のプロキシデータソース」に基づくモデル構築により、米国におけるオピオイド過剰摂取死亡率を約1%の誤差で推定できることを示した。研究成果はJAMA Network Openからこのほど公開されている。
チームのリアルタイム予測モデルは、2018年および2019年の米国における週あたりのオピオイド過剰摂取による死亡率を高精度に予測しており、オピオイドを巡る事態のタイムリーで正確な理解を促す可能性がある。政策立案者の意思決定に資する有効なツールとして、実際の運用が検討されている。
関連記事: