Medtronic – 大腸ポリープ検出AI装置「GI Genius」

医療機器メーカー大手Medtronic社は、「GI Genius」と呼ばれる大腸ポリープ検出システムの開発を手掛ける。同社はアマゾンウェブサービス(AWS)の支援を受け、米国内で医療サービスが不十分な地域における大腸がんスクリーニング促進を狙い、「Medtronic Health Equity Assistance Program」を拡大している。

2021年4月に米食品医薬品局(FDA)の承認を受けたGI Geniusインテリジェント内視鏡モジュールは、AI駆動により、リアルタイムで様々な形状とサイズの大腸ポリープ特定を可能としたコンピュータ支援ポリープ検出システムだ。GI Geniusを用いた米国初の臨床試験において、今春発表された研究報告では、AI技術により「大腸ポリープの見逃しが通常の大腸内視鏡検査に比べて50%減少したこと」が示されている。Medtronic Health Equity Assistance Programの拡大に伴い、本プログラムの一環として提供されるGI Geniusユニットは、62施設における133台へと増加する。

Medtronic CEOのGeoff Martha氏は「医療における公平性は、重要な治療法をあらゆる人々が利用できるようにすることから始まる」と述べた上で、「AWSとの新しいコラボレーションにより、米国で最もリスクの高い集団でも大腸がんを早期に発見できるようになるだろう」と機器導入に伴う臨床効果への大きな期待を示している。

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1. 岡本 将輝
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員准教授など。専門はメディカルデータサイエンス。

2. 杉野 智啓
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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