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NIHR – 臨床研究へのAI活用を促すeラーニングコース

英国立衛生研究所(NIHR)は30日、臨床研究者向けのAIトレーニングコースの立ち上げを明らかにした。eラーニングによってAIに関する積極的な自己学習を促す本コースは、臨床医や研究者、臨床研究の管理者など、多様な実務家を対象としている。

本コースはImperial College Londonなどと共同開発したもので、臨床研究に携わる多くの専門家にAIスキルの獲得を誘導する。現在、200人以上のユーザーがこの「Introduction To Artificial Intelligence For Clinical Researchers」に参加している。コースの主なトピックは、1. AIと機械学習技術の現状、およびヘルスケア分野での活用方法、2. AIの定義と概念、およびAIソリューションのパフォーマンス評価、3. 英国におけるAI研究の立ち上げと開発支援、4. 医療AIの開発と導入の実際的な課題、および規制と倫理的要件 など。

NIHRのメディカルディレクターであるNick Lemoine教授は、「AIは臨床現場におけるデータ解釈や意思決定支援に急速に統合されつつあるが、これは質の高い研究によって導かれることが重要だ。AIスキルを身につけることは、我々研究者にとって非常に重要であり、この新しいリソースはまさに適切なタイミングで現れた」と述べている。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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