The Health Management Academyが明らかにした最新の調査結果によると、米大規模医療システムの全数が「既にAIソリューションを使用している」(47.5%)または「AIソリューションを評価あるいは検討している」(52.5%)とし、全数が医療AIの取り込みに向かっていることを指摘する。
このほど公開された調査報告では、複数の地域にまたがる学術医療センターなど、米国における40の主要医療システムの戦略的意思決定者に対する聞き取り調査の結果を明らかにしている。AI導入に関する興味深い知見として、AI投資の典型的な順序として1. バックオフィス、2. 臨床関連雑務、3. 臨床ケア、となっており、医療機関におけるAI導入は「コスト削減」に直結するものから選ばれる事実を示している。バックオフィスでは、収益サイクルや人事、サプライチェーン管理へのAI導入が目立っていた。
意思決定者らは、実際のケーススタディや投資利益率(ROI)を重視して技術を評価しているほか、電子カルテシステムとの相互運用性、プライバシーとセキュリティ、中長期での効果予測、に関心を持っているという。実際の導入を見据えた製品設計のためには、これらの各要素に適切に対応することも重要となる。
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