医療とAIのニュース医療におけるAI活用事例AIを巡る医療経済・政策韓国と米国が「AI支援医療製品開発」に世界基準の設定を呼びかけ

韓国と米国が「AI支援医療製品開発」に世界基準の設定を呼びかけ

韓国の食品医薬品安全省(MFDS)と米国食品医薬品局(FDA)は、医療製品開発における人工知能(AI)の利用を促進するために提携し、規制のグローバルスタンダードを設定することを目標に掲げた。このほど明らかにされた韓国政府発表によると「両機関は経験を共有し、医療製品開発へのAI利用を促進する」とする協力覚書に調印した。

今後、韓国と米国は、世界の規制当局と共同でワークショップを実施し、安全で効果的な医療製品の製造における技術利用を促進するために、規制当局が果たすべき役割について議論を進める予定。声明によると「AIを活用した医療製品の開発・輸出を活性化させるため、より合理的な制度の精緻化やガイドラインの策定など、規制面での支援を強化する」という。

韓国MFDSと米国FDAは相互協力関係をさらに広げ、臨床試験や食品安全管理など、両組織の共通プログラムをカバーする可能性も計画していると述べている

関連記事:

  1. 「FDA承認済みAI医療機器」を複数有する企業10社
  2. AI導入が年間医療費を3600億ドル削減
  3. 既存RCT群が報告ガイドラインを遵守していない可能性
TOKYO analytica
TOKYO analyticahttps://tokyoanalytica.com/
TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
RELATED ARTICLES

最新記事

注目の記事