All of Usに新センター

米国立衛生研究所(NIH)の「All of Us Research Program」は、コロラド大学アンシュッツメディカルキャンパスとそのパートナーに3000万ドル(44.8億円)を授与し、新たに「Center for Linkage and Acquisition of Data(CLAD)」を設立した。

All of Usプログラムは、米国の多様性を反映する少なくとも100万人の登録を目指した大型プロジェクト。多様なデータを収集し、その利用可能性を高めることで、新たな医学的発見に拍車をかけ、精密医療を促進することを目的とする。CLADでは、新しいタイプの情報を既存のAll of Us参加者データと結びつけることで、研究者が疾患の要因に関する洞察を得られるよう支援する。対象となる新たなデータストリームには、疾病予防管理センターからの環境情報や追加の保険請求データ、死亡データなどが含まれている。

All of Us Research ProgramのディレクターであるMartin Mendoza氏は「これらの追加データは、研究者が健康格差をさらに解明し、健康の公平性を高める上で重要な役割を果たすものだ」と述べている

関連記事:

  1. 「All of Us」プログラムの利用可能データが拡大
  2. 少数派コミュニティのための責任あるAI実装
  3. スタンフォード大学 – RAISE-Healthの発足を発表
TOKYO analytica
TOKYO analyticahttps://tokyoanalytica.com/
TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
RELATED ARTICLES

最新記事

注目の記事