Aidoc – AIソリューションを新たな州に大規模展開

独自プラットフォームに複数の画像解析AIを取り込むことで、拡張を続けるAidocはこのほど、3つの州に15の医療センター、1,800名を超える医師を有する大規模ヘルスケアプロバイダー「Novant Health」との提携を公表した。

Aidocは7つのFDA認証済みAIを含む独自プラットフォームを提供することで、急性疾患患者の適切なトリアージを実現する。同社が24日明らかにしたところによると、Novant Healthは、新型コロナウイルス感染症の拡大によってもたらされるリソース制約の中で、「患者の転帰改善」と「救急部における滞在期間短縮」を両立するための積極的な措置を講じており、今回のシステム導入はこれの一環としている。Novant Healthの最高医科学責任者(CMSO)であるEric Eskioglu医師は「肺塞栓や脳卒中など、重要な病態を診断・治療するには一刻を争う。Aidocと提携し、Novant Healthに新たな最先端AI技術を取り込めることを嬉しく思っている」と述べる。

Novant Healthはワークフロー効率と患者転帰の改善を念頭に、多様なデジタル技術の採用に取り組んでいる。「複数のテクノロジーを統合し、コミュニティの医療を改善している」として、College of Healthcare Information Management Executives(CHIME)の「Digital Health Most Wired」プログラムから5年連続で認定を受けるなど、その取り組みへの社会的評価も高い。AidocとNovant Healthが示す新たな成果への期待も多大と言える。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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