AIを活用した医療書記ツールを提供するDeepScribe社は、200人の人員を投入し、診察記録を聞き取り、AIのエラーを修正するプロセスを踏んでいるという。
DeepScribeの医療書記プラットフォームは、現在1,000人を超える医師や医療提供者によって利用されており、診察中における患者との会話を記録し、書き起こし、医師のメモとして記録することができる。2017年の創業以来、ベンチャーキャピタルから3730万ドルの資金を調達しており、本年の売上は650万ドルに達する。一方、用いられるアルゴリズムはしばしばエラーを起こすことが知られ、薬剤の記載ミスや支離滅裂で無意味な文章の追加など、患者に関する誤った情報を提供しているという。
The Wall Street Journalの報道によると各ノートは、不正確な投薬情報や誤ったICD-10コード生成などのエラーに対処するため、人間の請負業者によってレビューされているという。レビュアーはICD-10のトレーニングは最低限しか受けておらず、報告書のコードを確認するのは医師や医療スタッフに頼っている事実を指摘する。人間の作業員がノートを確認することで、AI単独に比べて精度は15ポイント上昇して95%となったが、医療記録には患者の機微情報が含まれるため、これには一定の倫理的問題も含まれている。
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