AIによる医療画像検査の革新を狙う米Subtle Medicalはこのほど、同社のディープラーニング技術と関連研究について、ライフサイエンスのリーディングカンパニーであるバイエルとの提携を公表した。
Subtle Medicalが明らかにしたところによると両社は、Subtle MedicalのAIアルゴリズムであるSubtleGAD™について、造影MRI検査への適用で画質を向上させる可能性を共同して調査し、造影検査の新しい可能性を探るとしている。Subtle MedicalのAI技術は、造影検査における被曝の低減、検査時間の短縮、および取得画像の高品質化への貢献が期待されている。バイエルの放射線医学研究開発部門長であるOlaf Weber教授は、「バイエルでは医学知識の更新によって、医師や患者に最良の診断法・治療法を提供するための努力を続けている。最適な診断手段を医師に提供することを究極の目標とし、AIの力を活用するためにSubtle Medicalと協力できることを嬉しく思う」と述べる。
Subtle Medicalは、SubtlePET™やSubtleMR™など、医療用画像診断の質と効率を向上させる一連の深層学習ソリューションを提供している。これらは世界中のトップレベル医療機関に多数導入され、高い評価を受けてきた。また同社は、2020年の「CB Insights Top AI 100」および「Digital Health 150」に選出されるとともに、Nvidia Inception Awardの受賞企業としても知られる。
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