ヘルスケアにおけるAI技術が医師をより人間らしくさせる

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Twitterでのフォロワー数15万人を超え、世界で最も影響力のある医師の1人として知られる循環器科医・Eric Topol氏は、著書の中で「AIの発展は医師をより人間らしくさせる」と持論を展開する。自身をデジタルオタクと称しながら、時には過剰な技術信奉に疑問を投げかける彼は、ヘルスケアAIの発展に何を思うのか。

CNBCの報道によると、Topol氏は、AI技術向上は医師の雑用を減らすことを通し、直接的に「人間的医療」の時間を増やすことに貢献すると考えているという。一方、同氏は「多くのAI技術が米食品医薬品局(FDA)の承認を得ているが、ヘルスケアにおけるAI利用は始まったばかりで、まだ何も明らかにはなっていない」とし、現状評価に慎重な姿勢を示している。

Topol氏は米スクリプス研究所で、ゲノミクスに基づく個別化医療の推進チームを率いている。昨年からはNVIDIAとの連携を進め、同分野でのAI利用も加速している。Topol氏は「ヘルスケアAIの将来性はとてつもない。しかし、アルゴリズムの臨床的な有用性は常に妥当に検証される必要がある」と、技術の一人歩きに警鐘を鳴らす。

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TOKYO analytica
TOKYO analyticaは、データサイエンスと臨床医学への深い造詣を武器とし、健康に関するあらゆるモノ・コトのエビデンス構築・普及をお手伝いするメディカルコンサルティングプロジェクトです。
The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。

1. M.Okamoto MD, MPH, MSc
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、ロンドン大学ユニバーシティカレッジ(University College London)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。専門はメディカルデータサイエンス。ロンドンでのベンチャーエンジニアを経て、英国内の大学で医療データベース研究に従事。

2. T.Sugino MD
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。