米ノースカロライナ大学の研究チームは、新生児の脳MRI画像から、2歳時点における認知機能発達を95%の精度で予測する機械学習アルゴリズムを開発した。認知機能の発達不良リスクを早期に捉え、適切な介入を実現する手段として注目を集めている。
HealthCare Businessの報道によると、研究チームは、脳の中枢神経組織のうち神経繊維が特に集積する領域である脳白質に注目し、この構造と認知機能発達の関連をアルゴリズムによって導いたという。研究を率いたJohn H. Gilmore医師は「ごく早期、特に出生後1年以内での早期介入を実現することは、認知機能予後を大きく改善する可能性がある」と話す。
これまで新生児の認知機能発達を正確に予測する手法は開発されておらず、新しい画像バイオマーカーとしての有用性を秘める。今後、対象集団を変えても同等の結果が維持されるか、各方面からの追試も期待されている。