ITリーダーの94%がAI倫理の重要性を認識

Photo by iStock

AIアルゴリズムのバイアスは深刻な問題となりつつあり、AIの社会的な容認を妨げる主要な要因となっている。顔認識アルゴリズムや画像診断AIの多くが、特定の民族や社会文化的背景を持つ人々の間で正確性が著しく低下する可能性が指摘されているが、成果・ビジネスの追求が優先され、問題が看過されている現状がある。

英メディア・Artificial Intelligence Newsの報道によると、SnapLogicが行った調査では、英米ITリーダーの94%が「倫理的なAI開発の重要性」を認識し、率先して取り組むべき課題と考えているという。SnapLogicのCEO・Gaurav Dhellon氏は「誰もがAIによる革新を求めているはずだが、我々は常にその潜在的リスクを管理し、AIの進歩を正しい方向に導かなければならない」としている。

AIの健全発展を目指した、European Commission High-Level Expert Group on AIのような専門家グループも生まれた。上記調査では、ITリーダーの多くがこの種の組織からの指導や勧告を柔軟に受け入れる姿勢を示している。将来の発展を見据えた正しいAIガイドラインの策定と、その遵守が今強く望まれている。

前の記事AIはハゲタカジャーナルにどう対抗するか?
次の記事FDA 医療AI開発に関する新たな規則策定へ
TOKYO analytica
TOKYO analyticaは、データサイエンスと臨床医学への深い造詣を武器とし、健康に関するあらゆるモノ・コトのエビデンス構築・普及をお手伝いするメディカルコンサルティングプロジェクトです。
The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。

1. M.Okamoto MD, MPH, MSc
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、ロンドン大学ユニバーシティカレッジ(University College London)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。専門はメディカルデータサイエンス。ロンドンでのベンチャーエンジニアを経て、英国内の大学で医療データベース研究に従事。

2. T.Sugino MD
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。