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画像検査室での感染防止へ – COVID-19患者の画像スキャンを警告するAI技術

イスラエル・テルアビブを本拠とするAidocは、意図せずに新型コロナウイルス感染症を有する患者の画像スキャンを実施した場合、即座に医療者に警告するAIシステムを開発した。

The Times of Israelが19日報じたところによると、このAIシステムでは、画像検査室を介した感染拡大を防ぐため、CTスキャンに新型コロナウイルス感染症の所見を捉えた場合、速やかに医療者に警告するものであるという。既に同社の医療画像AIシステムは米国100以上の医療機関に導入されているが、今回の機能は米食品医薬品局(FDA)の認証を受けており、ソフトウェアアップデートによって既存のこれらシステムにも適用されるとのこと。

新型コロナウイルス感染症を持つ患者の画像スキャンを行った場合、各施設ごとの換気設備に応じて、適切な検査間隔を設けることが欠かせない。しかし、感染を疑っていない患者が感染していたケースへの対策は、臨床現場における大きな課題の一つとして挙げられてきた。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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