Zebra Medical Vision – インドの病院群にCOVID-19検出AIを導入

医療画像AIで知られるZebra Medical Visionは、インド最大の私設ヘルスケアプロバイダーであるApollo Hospitalsと提携し、胸部CT画像からCOVID-19を識別するAIソリューションのインド全土への展開を公表した。

6月1日にZebra Medical Visionが行ったプレスリリースによると、このAIシステムでは、COVID-19に起因した肺炎が疑われる際、病変像を強調表示するとともに「全肺容量に対して影響を受けた肺容量を%表記する」などの定量的評価までを自動で行うことができるという。同社とApollo Hospitalsとの提携は2019年から開始され、AIを利用した画像診断プラットフォームである「AI1」の導入が急速に進んでいる。

Zebra Medical VisionのCEOであるOhad Arazi氏は「病変の特定と追跡を通して、我々のソフトウェアは疾患の重症度に関する重要な情報を提供することができる。医師がより迅速かつ効果的に診断・評価できるようになるものと信じている」と話す。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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