最新の報告から、ヘルスケアリーダーは「COVID-19パンデミックからの2年間、AIが最も影響力を持つヘルステックとなる」と考える現状を明らかにした。
米Center for Connected Medicine(CCM)がKLAS Researchと共同して行った研究報告によると、全米112のヘルスケアプロバイダーの代表者117名に対して実施した調査により、AIを含むデジタルヘルスソリューションが最も影響力を持つ技術であると認識しているという。具体的には、臨床意思決定支援AIが利用分野として最大を占め(61%)、次に口述補助や転写AI、画像診断が続いた。病床管理や人員配置、デバイス管理などへのAI利用は少数にとどまっていた。さらに、回答組織の44%が「COVID-19によってAIへのフォーカスと投資拡大に至った」とするなど、感染拡大が新技術の臨床取り込みを促進した事実を明らかにする。
報告では、現在AIテクノロジーを利用するほとんど全ての医療機関が「ベンダーが構築したソリューションを活用している」とし、組織が独自開発する向きはほぼみられない点も指摘する。一方で、臨床課題は地域・組織に特有であることも多く、将来的には技術革新に伴う開発プロセスの簡易化とコスト低下により、ローカルなAI構築がトレンドとなる可能性も決して低くはない。