ヘルステックとしてAIが最も影響力を持つ2020-21年

最新の報告から、ヘルスケアリーダーは「COVID-19パンデミックからの2年間、AIが最も影響力を持つヘルステックとなる」と考える現状を明らかにした。

Center for Connected Medicine(CCM)がKLAS Researchと共同して行った研究報告によると、全米112のヘルスケアプロバイダーの代表者117名に対して実施した調査により、AIを含むデジタルヘルスソリューションが最も影響力を持つ技術であると認識しているという。具体的には、臨床意思決定支援AIが利用分野として最大を占め(61%)、次に口述補助や転写AI、画像診断が続いた。病床管理や人員配置、デバイス管理などへのAI利用は少数にとどまっていた。さらに、回答組織の44%が「COVID-19によってAIへのフォーカスと投資拡大に至った」とするなど、感染拡大が新技術の臨床取り込みを促進した事実を明らかにする。

報告では、現在AIテクノロジーを利用するほとんど全ての医療機関が「ベンダーが構築したソリューションを活用している」とし、組織が独自開発する向きはほぼみられない点も指摘する。一方で、臨床課題は地域・組織に特有であることも多く、将来的には技術革新に伴う開発プロセスの簡易化とコスト低下により、ローカルなAI構築がトレンドとなる可能性も決して低くはない。

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TOKYO analytica
TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。
The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。

1. M.Okamoto MD, MPH, MSc, PhD
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、ロンドン大学ユニバーシティカレッジ(University College London)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員を経て、SBI大学院大学客員准教授、東京大学特任研究員など。専門はメディカルデータサイエンス。

2. T.Sugino MD
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。