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国立ロボタリウム – ロボット工学とAIの融和する新しい研究施設

スコットランド・エジンバラに本拠を置くヘリオットワット大学は、ロボット工学とAIに関する新しい研究施設の建造を開始した。エジンバラと南東スコットランドの都市地域協定の一環となるプロジェクトで、英国政府から2100万ポンド、スコットランド政府から140万ポンドの支援を受けてオープンを目指す。

ヘリオットワット大学が4日明らかにしたところによると、National Robotarium(国立ロボタリウム)と名付けられたこの研究拠点は、2022年春の稼働開始を目指すという。センターで取り扱う主要分野にはヘルスケアや環境、エネルギー、製造、農業、生活支援などが含まれ、多領域の研究者による横断的コラボレーションが推進される。また、プロジェクトの大きな特徴の一つとして「起業家精神を醸成すること」があり、技術シーズのプロダクト化も積極的に手掛けることとなる。

さらに、インテリジェント・ファサードによって、太陽熱を取り込むことで冬の暖房効率を高めたり、太陽光発電システムや持続可能な都市排水システムを備えるなど、建物自体がエコロジカルデザインともなる。国立ロボタリウムで取り扱う研究プロジェクトは既にその一部が公開されており、英国で最も先駆的な研究拠点として大きな注目を集めている。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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