個別化医療が広く提唱される中、整形外科領域の手術では「既製品」のインプラントが今なお主流となっている。米Monogram Orthopedics社は患者ニーズに沿った個別の「ワンサイズモデル」インプラントを人工膝関節置換術向けに提供している。
Monogram Orthopedicsによる17日付プレスリリースでは、同社がクラウドファンディングで募集した3400万ドル規模のシリーズB資金調達において、参加投資家が5,000人を突破したと発表している。AI・ロボット工学・3Dプリントの基礎技術に基づき独自開発された同社製品は、2021年後半に人工膝関節置換術でFDA申請を予定している。
Monogram Orthopedicsによると、同社のインプラントは解剖学的により正確な挿入が可能で、微小な動揺については「競合他社のインプラントの方が最大630%多かった」と社内研究で示すなど、技術的優位性を強く主張している。患者のライフスタイルに適した、追加手術リスクが最小限の人工膝関節置換術のために、同社は追加調達資金によって技術の洗練と商業化を目指す。
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