NPJ Digital Medicine誌からこのほど公開されたレビュー論文によると、アルツハイマー病患者の一般介護者(非専門家介護者)を支援するためのmHealthアプリケーションは現状、全く需要を満たしておらず、領域は常にイノベーターを必要としているという。
米カリフォルニア州ポモナに所在するWestern University of Health Sciencesの研究チームは、その論文の中で「アルツハイマー病の介護者を支援するアプリケーションがほとんど存在しない」ことを指摘している。また、米国立老化研究所(National Institute on Aging)は現在、アルツハイマー病介護者を支援する84件の研究に資金を提供しているが、代表的なmHealth研究には利用可能な技術として包括的な介護者支援が含まれていないという。特に、アルツハイマー病の早期診断とともに、介護者を「患者のケアマネジメントに組み込むための機能」が決定的に不足することに言及する。
介護者のメンタルサポートは広くその重要性が叫ばれているが、病院受診が遅れがちな介護者にとって、日常的介入を実現し得るmHealthアプリは大きな可能性を内包している。著者らは、産官学にわたるmHealth技術の開発者・研究者に注意を喚起しており、「このギャップをチャンスと考える」よう呼びかけている。
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