Binah.ai – スマフォカメラでバイタルサインを測定

イスラエルの医療AIスタートアップ・Binah.aiは、スマートフォン・タブレット・ラップトップのカメラを利用し、心拍数を含むバイタルサインを1分以内に捉える技術を有する。バイタルサインの異常は、あらゆる疾患の初期変化として観察されるため、日常的なバイタルサイン測定の実現は常に臨床的価値が高い。

同社の説明によると、このシステムは遠隔光電式容積脈波(rPPG)に基づいて測定するもの。元来のPPGはシンプルで安価な光学的測定法で、古くは1930年代後半から医学的有用性について言及されていた。一方、rPPGは「非接触で心血管モニタリングを行うためのカメラベースのソリューション」であり、従来のPPGデバイスと同等の精度を持つことが明らかにされているという。Binah.aiの技術では、皮膚から反射される赤・緑・青の光量変化を測定し、鏡面反射と拡散反射のコントラストを定量化することで、心拍数・心拍変動・酸素飽和度などのバイタルサインを高速に捕捉することができる。

Binah.aiはソフトウェアの販売にあたり、米国食品医薬品局(FDA)の承認を必要としなかったが、本年12月までにFDAのクラスII医療機器承認を申請する予定としており、来年初頭までに少なくとも2つのバイタルサイン、その後残りのバイタルサインの承認を得ることを目標としている。

関連記事:

  1. 心電図モニタに匹敵する「非接触型新生児バイタルサイン検出システム」
  2. 非接触型バイタルサイン監視という新潮流 – イスラエル「Donisi」
  3. バイタルサインからCOVID-19と季節性インフルエンザを識別するAIアルゴリズム

TOKYO analyticahttps://tokyoanalytica.com/
TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。
The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。

1. 岡本 将輝
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、ロンドン大学ユニバーシティカレッジ(University College London)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員を経て、SBI大学院大学客員准教授、東京大学特任研究員など。専門はメディカルデータサイエンス。

2. 杉野 智啓
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
RELATED ARTICLES

最新記事

注目の記事