DeepScribe – AIで医療文書作成ワークフローを変革

医療文書の作成ワークフローを、AIと音声認識技術によって変革するDeepScribeは11日、新たに3000万ドルの資金調達を行ったことを明らかにした。DeepScribeは米国内400名の医師に臨床利用され、50万件に及ぶ医師患者間の会話を処理した実績を持つ。

DeepScribeは「信頼性が高く、安価で、安全な医療用スクライブ・ソリューション」を謳う。開始ボタンをタップするだけで、医師患者間の自然な会話が記録・要約され、選択した電子カルテシステムに自動統合される。DeepScribeは医師1名あたり平均3時間/日の節約を実現しており、また、コストは人間の医療書記に比べ約6分の1であるなど、その経済性も臨床導入の訴求点となっている。

DeepScribeの共同創業者であるAkilesh Bapu氏とMatthew Ko氏は、「医師と患者の会話は最も豊かな情報を持っているが、多忙で疲れ切った臨床医にはこのデータをすべて文書化し、十分に活用するだけの余裕がない。DeepScribeはこの状況を変えることを目的としている」と語る。同種技術には、昨年Microsoftによって買収されたNuance Communicationsによるものがあり(過去記事)、巨大な競合を前にした独自性と差別化の方向性にも関心が集まっている。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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