イスラエルと米国に拠点を持つMaverick Medical AIは、Yossi Shahak氏とMichael Brozino氏が2018年に設立した医療AIスタートアップで、非構造化患者レポートを理解し、診療報酬請求のための自律的コーディングを実現するAIプラットフォームを提供している。同社の「mCoder™」プラットフォームは単一のSaaSとして提供され、医療収益サイクルに影響を及ぼす医療コーディングの効率性、正確性、キャパシティに関する課題に対処している。
Maverickが7日明らかにしたところによると、同社はこのほど500万ドル(約5.8億円)を調達し、シードラウンドをクローズしたという。同ラウンドはベンチャーキャピタルの LionbirdとFirstime Venturesがリードし、投資家としてAriel MaislosやOfir Shalvi、Ehud Weinstein、Eli Ben Dorなどの各氏が加わる。同社はこれまでに、プレシードラウンドとして200万ドルを調達している。今回の調達と併せて研究開発チームおよび販売チームの規模拡大を進め、さらに幅広い臨床領域におけるソリューション提供を目指す。
Maverick CEOのYossi Shahak氏は、「これらの一流の投資家が当社に加わったことは、当社の高度に差別化されたAIプラットフォームへの信任投票とも言える」と述べる。医療コーディングにおけるAIプラットフォームとしてはNym Healthが先行するなど(過去記事)、長らく人手によって行われてきたコーディング作業はAIによる急速な置換を受けようとしている。
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