米サウスカロライナ医科大学(MUSC Health)は、フロリダに本拠を置く医療AI企業のAndor Healthと協力し、AIによる遠隔診療の強化を行う。MUSC Healthは、米保健資源事業局(HRSA)が指定する、連邦政府公認の全米テレヘルスセンター2所のうちの1つでもある。
Andor Healthが19日明らかにしたところによると、同社のバーチャルAIアシスタント「ThinkAndor」をMUSC Healthの遠隔診療サービスに統合するという。この実装により、患者はよりバーチャルケアへのアクセスがスムーズとなるほか、医療者は情報のキュレーションから臨床的意思決定、保険請求までについてシステムによる支援を受ける。MUSC Healthで遠隔診療部門を担当するEmily Warr氏は「ThinkAndorの導入により、我々の臨床医は質の高いバーチャルケアを患者に提供できるようになる」と述べている。
MUSC Healthは300以上の医療サイトをネットワークで結び、世界有数の遠隔医療プログラムを提供する同領域のイノベーターとして知られる。臨床効率の向上、バーチャルヘルスのオーケストレーション強化、患者ケアの個別化アプローチなど、遠隔診療の最適化を見据えた長期ビジョンをサポートするプラットフォームを探しており、今回のパートナーシップに至った。
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