連邦予算の支出や政府機関活動を監査する米国会計検査院(GAO)はこのほど、「Artificial Intelligence in Health Care – Benefits and Challenges of Machine Learning Technologies for Medical Diagnostics」(ヘルスケアにおけるAI – 医学的診断向け機械学習技術の利点と課題)と題した技術評価報告書を公表した。
GAOの報告書は、医学的診断のためのAI技術、製品開発と採用の課題、課題解決に向けた米食品医薬品局(FDA)などの公的機関による政策オプション、について述べている。また、報告書の半分には全米医学アカデミー(NAM)のディスカッションペーパーである「Meeting the Moment: Addressing Barriers and Facilitating Clinical Adoption of Artificial Intelligence in Medical Diagnosis」を含み、2部構成の出版物として両文書がバンドルされた形となっている。
報告書のドラフトは保健福祉省(食品医薬品局および国立衛生研究所)、退役軍人省、エネルギー省、連邦取引委員会に提供し、技術的なコメントを求めた上で、各機関のコメントが反映されている。医学的診断AIに関する「現在の米国政府の視点」を知る意味でも、興味深い資料となっている。
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