患者サマリー生成AIのNavinaが2200万ドルを調達

医師向けに「患者の病歴サマリーを作成するAIツール」を提供するNavinaはこのほど、新たに2200万ドル(約32.5億円)を調達したことを明らかにした。これにより同社は、累計の調達額を4400万ドルとしている。

イスラエルのAIスタートアップであるNavina(ヘブライ語で「共に理解する」の意)は、スマートフォンアプリとしてアクセス可能な、可読性と即時認識性を高度に高めた患者サマリー生成AIを医師に提供している。患者サマリーには、患者が有する危険因子や疾患名、選択された治療とその経過などがまとめられ、医師は他医療機関や他科受診を含めた、長期に渡る臨床記録を読み解く必要性が無くなるとしている。米国家庭医学会のイノベーション・ラボが最近発表した報告書によると、Navinaの利用は診断精度を高め、診察前の準備時間を61%短縮することを明らかにしている。

NavinaのCEOであるRonen Lavi氏は「我々の使命は、医師が患者の健康を守るために必要な時間と自信を提供し、医師患者間の対話を、リアクティブからプロアクティブに変えることだ」とした上で、ツールの臨床展開を加速させ、特にプライマリケアの現場を変革する強い意欲を明らかにしている。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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