インド工科大学(IIT)カンプール校はこのほど、アジア最大の医療機関であるApollo Hospitals Groupとの研究提携について合意したことを明らかにした。これは、AIの臨床応用を中心として、相互に関心を持つ「医療とテクノロジーの融合」をさらに加速させるものとなる。
Apollo Hospitals GroupはApollo Research and Innovations(ARI)を保有しており、20年以上に渡って医学研究を先導してきた歴史がある。特に近年は医療AIに強い関心を示しており、種々の生活習慣病リスクを推定するAIアプリケーションをインドにおいて最初に臨床導入したほか、複数のAIシステムの臨床研究を推進している。IITが明らかにしたところによると、「Apollo Hospitals Groupは次世代の医療従事者育成にも積極的に取り組んできた」としており、IITカンプール校との提携によって、同グループが持つエコシステムにさらなる教育・研究の機会を提供できる可能性も指摘する。
IITカーンプル校のAbhay Karandikar教授は、「国家的に重要な教育研究機関であるIITカーンプル校は、Apollo Hospitals Groupとの提携により、インドのヘルスケアシステムを強固で自立したものにするための、医療AIを中心とした多様なイノベーションを実現することを想定している」と語る。
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