米ニューヨーク州最大の医療グループであるNorthwellと、その傘下研究施設であるファインスタイン医学研究所はこのほど、医療格差の特定・対処に関するAI技術開発の支援を目的に、1000万ドル(約13.9億円)の資金提供を受けたことを明らかにした。
公表によると、Rechler夫妻からの提供資金により、ファインスタイン医学研究所の健康システム科学研究所内に「Scott and Debby Rechler Center for Health Outcomes」を設立する。ここでは大規模データモデルの開発を推進し、先端のAIツールを活用することで、医療格差や患者危険因子を特定・対処することを目指すという。
NorthwellでCEOを務めるMichael J. Dowling氏は「スコットとデビーの支援によって、我々は現存する健康格差に、今日行われていない方法で取り組むことができる。これは、毎年何百万人もの命を救うことにつながる。医療改革を担うこのセンターの設立を通して、何が可能であるかを彼らが信じてくれたことに心から感謝している」と述べた。
1100万人に及ぶ住民に対して、年間数百万件の診療機会を提供する巨大医療グループは膨大な患者データベースを保有しており、これを活用したAIモデル研究の推進が期待されている。
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