AI研究に対して個人が1000万ドルを拠出

米ニューヨーク州最大の医療グループであるNorthwellと、その傘下研究施設であるファインスタイン医学研究所はこのほど、医療格差の特定・対処に関するAI技術開発の支援を目的に、1000万ドル(約13.9億円)の資金提供を受けたことを明らかにした

公表によると、Rechler夫妻からの提供資金により、ファインスタイン医学研究所の健康システム科学研究所内に「Scott and Debby Rechler Center for Health Outcomes」を設立する。ここでは大規模データモデルの開発を推進し、先端のAIツールを活用することで、医療格差や患者危険因子を特定・対処することを目指すという。

NorthwellでCEOを務めるMichael J. Dowling氏は「スコットとデビーの支援によって、我々は現存する健康格差に、今日行われていない方法で取り組むことができる。これは、毎年何百万人もの命を救うことにつながる。医療改革を担うこのセンターの設立を通して、何が可能であるかを彼らが信じてくれたことに心から感謝している」と述べた。

1100万人に及ぶ住民に対して、年間数百万件の診療機会を提供する巨大医療グループは膨大な患者データベースを保有しており、これを活用したAIモデル研究の推進が期待されている。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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