米国心臓協会(AHA)はこのほど、「医学研究における患者データ共有のための6原則」を概説するガイダンス文書をCirculation誌に発表した。
同声明は、主にEHRがデータ収集および分析機能を進歩させるとともに、医学研究者のデータ共有と調和の機会を増大させることを強調している。これらの結果として、医療現場における多様なブレークスルーが加速され、患者ケアの改善につながった。ガイダンスでは、この種の進歩に伴うプライバシー、公平性、規制上の懸念に対処する必要があることを指摘している。各ステークホルダーにリスクの認識と適切な対策を求める一方で、特に、研究者や研究機関、出版社は、検証や再現を見据えた研究をよりスムーズに実行することを可能とするため、裏付けデータやデータ文書を含め、研究成果から得られた健康情報に広くアクセスできるようにすることを奨励している。また、「連邦法は、健康情報が収集され使用される人々のための保護と執行の基準を確立すべき」であると主張する。
ミシガン大学医学部生命倫理・医学社会科学センターの共同ディレクターであるKayte Spector-Bagdady氏は、ポリシーガイダンスと同時に発表されたプレスリリースの中で、「健康情報の収集、共有、使用に関するこれらの新しい原則は、AHAの公共政策活動や救命研究へのコミットメントに反映され、透明性、プライバシー、教育、そしてデータ共有における健康の公平性へのコミットメントの必要性を強調するものだ」と述べている。
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