センサーを内蔵したメスが、外科医のトレーニングを効率化し、「ロボット機器による手術」への道を開く可能性があることが示唆された。
英エディンバラ大学の研究では、センサーを搭載したスマートメスを利用することにより、外科手術中に医師が「どれだけの力をかけているか」、また、「どれだけの時間をかけてどのようにメスを操作しているか」を正確に追跡できることを明らかにした。チームが開発した小型の低コスト機器がメスの柄に取り付けられ、センサー付き回路基板に接続される。技術のコアは、メス使用者が力を加える際に取得したデータを分析する独自設計の機械学習モデルにある。このアプローチは、経験豊富な医師による目視評価を伴う従来の評価方法と同様、重要なスキルを効果的に評価できるとしている。
研究チームは「開発が進めば、力覚システムを搭載したこの技術を、幅広い手術スキルの評価に利用できるとともに、安全で効率的な手術が行えるロボット機器の開発に役立てることができる」ことを強調している。
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