2018に中国で設立され、脳神経系疾患におけるデジタル療法の研究開発に努めるNERVTEXは1日、同社のMoDAS(Movement Dysfunction Assessment Software)システムが、パーキンソン病などに対する運動障害評価システムとして中国規制当局の認可を取得したことを明らかにした。
公表によると、動画ベースのAI搭載医療機器が中国で承認されるのは初めてとのこと。MoDASは、スマートデバイスを用いて患者の運動状態を動画で撮影、コンピュータビジョンおよびディープラーニング技術によって客観的かつ定量的な情報を医師に提供することができる。MoDASは、既存のウェアラブルモーションセンサーと比較し、物理デバイスが人の動きに干渉することを効果的に回避できること、センサーの装着や消毒にかかる時間が必要ないこと、医療者にとって使いやすいインターフェースを備えること、などを特徴とする。
上海長海病院が主導したパーキンソン病患者対象の多施設共同臨床試験では、MoDASの出力結果は、既存の基準に基づく臨床医の診断と高い整合性を示した。NERVTEXのCMOであるZhou Dong氏は「運動症状を客観的に数値化する便利なツールを神経内科医に提供できる。より正確で効率的な治療の意思決定に役立ててもらいたい」としている。
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