米カリフォルニア州・サンタクララに本拠を置くサイバーセキュリティ企業Palo Alto Networksは、その最新レポートで医療機関におけるネットワークセキュリティの深刻な脆弱さを指摘する。
Venture Beatが当該レポートについて報じたところによると、医療機関では古いオペレーティングシステムが常用され、ライフサイクルの長さのために医療IoTデバイスで時代遅れのセキュリティレベルが維持されているという。ヘルスケアネットワークに対するサイバーアタックにおいては、主としてネットワーク上に接続されたデバイスをスキャンし、マルウェアの拡散源となる脆弱性が検索されている。
National Cybersecurity Center of Excellence(NCCoE)は過去に、医用画像システムの83%が既知の脆弱性を持つことを報告し、これはWindows7のサポート終了に伴い56%もの増加をみた結果であるとしている。医療機関が完全に閉ざされたネットワークを利用した時代は過去のものとなっており、世界基準と潮流に適合した適切な対策と体制の維持が求められている。