イスラエル・テルアビブを本拠とするAidocは、意図せずに新型コロナウイルス感染症を有する患者の画像スキャンを実施した場合、即座に医療者に警告するAIシステムを開発した。
The Times of Israelが19日報じたところによると、このAIシステムでは、画像検査室を介した感染拡大を防ぐため、CTスキャンに新型コロナウイルス感染症の所見を捉えた場合、速やかに医療者に警告するものであるという。既に同社の医療画像AIシステムは米国100以上の医療機関に導入されているが、今回の機能は米食品医薬品局(FDA)の認証を受けており、ソフトウェアアップデートによって既存のこれらシステムにも適用されるとのこと。
新型コロナウイルス感染症を持つ患者の画像スキャンを行った場合、各施設ごとの換気設備に応じて、適切な検査間隔を設けることが欠かせない。しかし、感染を疑っていない患者が感染していたケースへの対策は、臨床現場における大きな課題の一つとして挙げられてきた。