米国の2大放射線学会である米国放射線学会(ACR)と北米放射線学会(RSNA)は共同し、「自律的に動作するAIアルゴリズムの追求を慎むよう」連邦政府に求めている。
Radiology Businessが1日報じたところによると、2団体の連名で米食品医薬品局(FDA)に火曜日送られた書簡の中で、現在のFDA体制とチェックシステムにおいては「自律型AIによる画像解析技術を正しく評価し、監視することができない」ことを指摘したという。この種のアルゴリズムを追求するのであれば、置き換え対象となる医師と同等の効果・安全性があることを一般市民に対して保証する必要があり、現時点での実装は極めて時期尚早である点を強調する。
ただし、これらの団体は「AI利用自体は有効」と捉えており、特に診断のない潜在的な慢性疾患の検出と管理に役立てることは、集団の健康管理に非常に有効と評している。また、将来的に適切な手順さえ怠らなければ「自律型AIを放射線治療に導入することさえ価値がある」ことも付記している。