AIヘルスケアプロダクトが医療サービスを決壊させる可能性

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近年、ヘルスケア領域におけるAI技術の活用は急速に進んでいる。その一方、Apple WatchやFitbitなどの身近なデバイスによる健康情報・アドバイスが、本来は不要な受診を招き、結果として医療サービスに深刻な障害を引き起こす可能性が指摘されている。

英メディアThe Independentの報道によると、英国専門医学会協会は「ウェアラブル端末に脈拍が速いことを指摘された」といった理由での受診がすでに増え始めていることを認めたという。同協会のレポートでは、医療におけるAI技術が受診行動を変容させ、既存の医療サービスを阻害する危険性を警告している。

英国の国民保健サービス(NHS)は、かかりつけ医制度の強力推進を背景に、受診行動の積極的な管理に努めてきた。高機能病院を含む医療機関へのフリーアクセスが実現している日本では、AI普及に伴うさらに深刻な影響も危惧される。英国眼科医師会は、技術革新を積極的に受け入れる姿勢を示す一方、AI関連企業・産業への適切な規制も必要となることを強調している。