英University College London(UCL)は、次世代のヘルスケアAIリーダー養成を目指した新しい大学院教育を開始する。同センター設立にあたっては、英国リサーチイノベーション機構(UKRI)から1260万ポンドの助成を受けており、英国政府が公表した2億ポンドに及ぶAI推進プロジェクトの一環となる。
UCLの公表によると新規AI教育センターは、コンピュータサイエンス学部のDavid Barber教授、およびライフサイエンス学部のGeraint Rees教授が率いるという。機械学習が専門のBarber教授は「AIシステムが既存のツールを超えるためには、AIは広範な知識を取り扱える必要がある」と述べ、多面的な技術発展を見据えた教育の必要性を指摘する。
米中とならび強力なAI戦略を推し進める英国は、特にヘルスケアにおける活用に注力している。今回の新しい教育プログラムでは、修了後に英国民保健サービス(NHS)での研修を予定するなど、AIの臨床応用を積極的に進めたい意向も垣間見える。