医療現場で見過ごされるサイバーセキュリティ教育

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通信規格の高速化やAIの台頭、IoTの普及などを背景に、あらゆる局面でのインターネット利用が急速に進む現代医療においては、サイバーセキュリティの脅威が日々増している(過去記事)。遅々として進まないサイバーセキュリティ教育の現状を、ある組織が明らかにしている。

露モスクワに本拠を置くコンピュータセキュリティ企業kaperskyの最新報告”Cyber Pulse: The State of Cybersecurity in Healthcare Part 2“によると、米国・カナダにおいては、医療現場におけるサイバーセキュリティ関連法の意味するところへの理解がほとんどないという。調査では、5人に1人以上が「職場におけるサイバーセキュリティポリシー」を認識しておらず、3人に1人の医療者が「これまでにサイバーセキュリティに関するトレーニングを受けたことさえない」としている。

本メディア上でも指摘してきた通り、患者データは究極の個人情報として、今後ハッキング対象としてのリスクを高める。国・地域によらずその対策は十分とは言えず、医療者に対する徹底したサイバーセキュリティ教育の実施が強く求められている。

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TOKYO analytica
TOKYO analyticaは、データサイエンスと臨床医学への深い造詣を武器とし、健康に関するあらゆるモノ・コトのエビデンス構築・普及をお手伝いするメディカルコンサルティングプロジェクトです。
The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。

1. M.Okamoto MD, MPH, MSc
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、ロンドン大学ユニバーシティカレッジ(University College London)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。専門はメディカルデータサイエンス。ロンドンでのベンチャーエンジニアを経て、英国内の大学で医療データベース研究に従事。

2. T.Sugino MD
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。