医療とAIのニュース医療におけるAI活用事例医療AIがもたらす影響・問題点欧米放射線医学会 AI利用の倫理ガイドライン策定を求める共同声明を発表

欧米放射線医学会 AI利用の倫理ガイドライン策定を求める共同声明を発表

米国・カナダ・ヨーロッパなどの主たる放射線医学会は共同し、「医療画像へのAI活用における倫理的利用ガイドラインの策定」を求める共同声明を発表した。

学術誌Journal of the American College of Radiologyにて先週公開された同提言によると、
– 急速に広まりを見せる医療AIテクノロジーは常に長所と短所を備えること
– 放射線科領域(特に画像診断)における自立したAIシステムは、潜在的なエラーと健康格差増大を助長する可能性があること
を指摘しており、AI開発者も医師と同じく「do no harm(害を与えない)の原則」を遵守すべきとした上で、関連する倫理規範の策定が急務としている。

医療分野におけるAIスタートアップが乱立する昨今、画像解析を核としたプロダクト開発に取り組む企業は2019年も増加の一途を辿る。先月には、AIの画像診断能力が医師に劣らないことを示すメタアナリシスの成果も示されたが(過去記事)、人類の多様性を度外視するなど「適切に妥当性の検証がなされていないAIアルゴリズム」が普及することの危険性はあまりにも大きい。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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