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コロナウイルスは中国の大衆監視を加速させる触媒となるか?

世界各国での感染報告が日々取り沙汰されるコロナウイルスについて、その蔓延防止策を介した「大衆監視の加速」という、全く別側面のリスクも内包することを専門家が指摘している。

CNBCが報じたところによると、現在中国は、コロナウイルス感染の拡大防止を目的として、多くのテック企業に協力を求めているという。中国内のAI関連企業としては、Megviiが今月初め、北京での体温チェックツールを展開したことを公表した。このシステムにおいては異常体温者の検出と当局への警告が連動して行われる。またSensetimeは、公共の場でマスクを着用していない人を検出するアルゴリズムを開発したことを公表している。さらに、既存のSNSや決済系アプリと連携し、個人の移動状況と必要な検疫期間を把握・コントロールすることも計画される。

ヒューマン・ライツ・ウォッチの上席研究員を務めるMaya Wang氏は、CNBCの取材に対し「コロナウイルスのアウトブレイクは、中国における大衆監視システムの発展を促進させる兆候があるように見える」と話す。安定性の維持を包括的優先事項として扱う中国政府は、監視・検閲に膨大なリソースを割いてきた。コロナウイルスによってもたらされた公衆衛生上の危機に際し、妥当な理由付けをもった監視体制の強化と維持に繋げていくのか、国際社会からの厳しい目が向けられている。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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