香港AI創薬 Insilico Medicine – 新型コロナウイルス治療薬候補の分子化合物を無料公開

香港拠点のAI創薬スタートアップ Insilico Medicine(過去記事参照)は、新型コロナウイルスを治療ターゲットとして動作する可能性のある分子化合物を無料公開している。薬学者からのフィードバックを求め、パートナー機関との合成テストを目指すという。

アジアのスタートアップ関連メディアTech in Asiaでは、Insilico Medicineが得意とするAI創薬技術によって新型コロナウイルス治療を目的とした分子化合物が設計・公開された経緯を報じている。効果的なワクチン開発まで少なくとも1年程度、治療薬開発にはさらに時間がかかる可能性がある。同社の技術は治療薬開発期間の短縮に貢献できるだろうか。

Insilicoの共同創設者でCEOであるAlex Zhavoronkov氏は「短期的には、HIVなど他疾患用に開発された既存の化合物・薬品の再利用が、安全性が分かるため正しい戦略と言えるでしょう。しかし、他疾患向けに設計された薬剤は、最も理想的ではないかもしれません。私たちは長期的にその先を見据えた、ウイルス専用の分子化合物を目指しています」と語った。

前の記事放射線医学分野におけるAI – 取り組むべき3つの課題
次の記事Qure.ai – 1600万ドルを調達
TOKYO analytica
TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。
The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。

1. M.Okamoto MD, MPH, MSc, PhD
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、ロンドン大学ユニバーシティカレッジ(University College London)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員を経て、東京大学特任研究員など。専門はメディカルデータサイエンス。

2. T.Sugino MD
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。