Novartis – COVID-19パンデミックからの離脱にヘルスケアAIがなぜ重要か?

Novartis FoundationとMicrosoftが主導する新しいレポートでは、COVID-19パンデミックや他の主要な医療課題に対応、およびこれらから適切に回復していくためには、データとAIへの投資がいかに重要であるかを示した。

Novartisが9日公表したところによるとこのレポートでは、現在AIがどのようにヘルスケアに影響を与えているか、また今後各国がAIを利用することで医療システムを事前対応型から予測型、さらには予防型に変化させるのに有用なロードマップを提示するものであるという。医療従事者の不足や急速な都市化、不正確な情報などが多く潜在する低中所得国においては、医療システムに改変の余地が大きく、特にAIの恩恵を享受しやすいとする。また、COVID-19パンデミックへの対応は、いかにグローバルヘルスが大きくデータに依存しているかを示しており、適切なデータベース構築を進めること、利用可能なデータセットを相互運用できるようにすることが欠かせない点を指摘する。

このワーキンググループで共同議長を務めたNovartis FoundationのAnn Aerts氏は「多くの国で、既存の感染症および慢性疾患の負担は増大し続けており、COVID-19など新興疾患に対処するだけの準備はできていない。こういったなか、デジタルテクノロジーとAIは医療システムを再構築するための不可欠な要素と言える」とし、AIはコスト削減と医療アクセスの向上を通した「患者アウトカムの改善」を導けることを強調する。

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TOKYO analytica
TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。
The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。

1. M.Okamoto MD, MPH, MSc, PhD
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、ロンドン大学ユニバーシティカレッジ(University College London)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員を経て、東京大学特任研究員など。専門はメディカルデータサイエンス。

2. T.Sugino MD
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。