医療とAIのニュース医療におけるAI活用事例英Huma - 1.3億ドルを調達しデジタルヘルスプラットフォームを拡張へ

英Huma – 1.3億ドルを調達しデジタルヘルスプラットフォームを拡張へ

Humaは、アプリ・ウェアラブルデバイスを用いた遠隔患者モニタリングと、これに基づく臨床および研究向けのデジタルヘルスプラットフォームを提供するスタートアップだ。Humaは昨年、Medopadからリブランドするとともに、新型コロナウイルスの感染拡大を契機に公表した「COVID-19トラッカー」が同社の強力な業績を後押しし、急激な成長を続けている。

Humaは12日、新たな調達ラウンドにおいて1.3億ドル(約143億円)の資金調達を行ったことを明らかにした。後日行使できる7000万ドルのコミットメントラインも設定され、今回の資金調達額の合計は2億ドル以上にのぼるとみられる。新たな資金は米・中におけるデジタルプラットフォームの拡張にあてられ、現在英国・ウェールズ・ドイツ・アラブ首長国連邦の4政府から「イノベーションパートナー」として指定される同社のポートフォリオを拡充させる狙いがある。

HumaのDan Vahdat CEOは「我々は変化のペースを加速し、世界中でより良いケアと研究を進めるための革新を続けていきたい」とする。なお、今回のラウンドには日立製作所のCVCファンドにあたる「Hitachi Ventures」の参画も認めている。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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