米疾病予防管理センター(CDC)はこのほど、3つの国家的がんプログラム(National Breast and Cervical Cancer Early Detection Program、National Comprehensive Cancer Control Program、National Program of Cancer Registries)の下、86件のプロジェクトに対し、計2億1500万ドル(約289億円)を助成することを明らかにした。
この資金助成は、ジョー・バイデン大統領が再始動させた「Cancer Moonshot」(今後25年間で、がん死を50%以上減少させ「がんに終止符を打つ」ことを目指すイニシアチブ)における、5年11億ドルの投資に含まれるもの。資金提供により、予防可能ながん発症の低減、がん検診の効率化、がんサバイバーのウェルネス向上、新技術の公平な利益享受、などCDCの掲げる目標に沿った重点課題への研究開発が進められる。
CDCの全米慢性疾患予防・健康増進センターのディレクターであるKaren Hacker氏は「がんは依然として米国における死因の第2位であり、日々1,600人以上ががんで亡くなっている。がんの予防とコントロールは公衆衛生上の緊急課題であり続ける。我々は命を救い、取り組みを歴史に刻むため、さらに力を合わせる必要がある」と述べた。
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