米医療保険最大手のカイザー・パーマネンテはこのほど、「Augmented Intelligence in Medicine and Healthcare Initiative (AIM-HI) Coordinating Center」の立ち上げを発表した。この新しいプログラムは、診断に関する意思決定を強化するための人工知能(AI)および機械学習(ML)アルゴリズムの導入評価に焦点を当てた、大規模な研究活動を主導するものとなる。
公表によるとAIM-HIは、ゴードン・アンド・ベティ・ムーア財団の支援を受け、3~5つの米国医療システムに最大75万ドルの助成金を提供し、診断および患者転帰の改善を狙ったAI/MLの活用を支援するという。現在申請は募集中であり、提出期限は6月30日となる。カイザー・パーマネンテの全国諮問委員会と専門家審査員が提案を評価し、2年間の助成期間中、選ばれたプロジェクトチームと密接に協力し、研究活動を推進する。
AIM-HIの研究責任者であるVincent Liu氏は「アルゴリズム研究の支援に加え、AIM-HIプログラムではベストプラクティスを開発し、多様な医療現場におけるAI/ML導入能力を向上させる予定だ。この強力なツールを思慮深く、患者や医師、ケアチームの利益を拡大する方法で使用することが欠かせない」としている。
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