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アスリート用デバイスが巻き起こすテクノロジードーピングの議論

アスリート達のパフォーマンス向上のため、ウェア・靴・コンディショニング・ウェラブルデバイスなどに先端技術が駆使されている。ときにそれらは飛躍的な記録更新に貢献し「テクノロジー・ドーピング(technological doping)」に相当するとみなされて大きな議論を引き起こす。

South China Morning Postでは、東京2020オリンピックにおいてテクノロジーを活用するアスリートの事例が特集されている。特にウェアラブルデバイスは前回オリンピック以降さらに進化を遂げ、選手達の心拍数データや身体の動きをAIによって解析することで、最適なトレーニングやコンディショニングの実現が模索されている。アスリートが市場で合法的に提供されている技術を活用するのは当然の権利であるという意見の一方で、高度なスポーツテクノロジーの利用が、資金力のある国のチームと発展途上国のチームとの不平等を悪化させているという見方もある。

Speedo社の競泳水着やNike社のランニングシューズが驚異的なパフォーマンスを発揮して規制の対象となったように、今後も各種新技術導入に伴うスポーツイノベーションと一定のレギュレーション追加が繰り返されることは疑いようもない。カナダのレジャイナ大学でバイオメトリクス学の教授を務めるJohn Barden氏は「アスリートで検証されたウェアラブル技術が、高齢者の歩行リスクの評価に役立つ将来性を示すなどしており、スポーツ科学の向上が社会に多くの利益をもたらすことを期待している」と語っている。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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